by gones~ロジャー・フェデラーの言葉

"by gones" = 「前向きに!」 テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー語録。完全なるファン目線です。

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a lot of right decisions along the way~2015.6.29 CNNインタビュー その5

その4はご両親についてでした。 

その5はキャリアにおける、怪我についてです。これは2015年のインタビューなので、まだ今年初めの膝の手術を経験する前のこと。終わってみれば6つのツアータイトルを獲得し、2つのグランドスラムで決勝に行った2015年でしたが、今年は、大事にしていた4度目のオリンピック出場も断念し、ウィンブルドン以降の大会をすべて欠場、キャリア初と言える怪我に苦しみながらのシーズンを送っているロジャー。改めて今聞くと、ちょっとほろりとしてしまいますね。

 

         

 

下の世代も出てきて、あなたはもう年長と言われるかもしれないが、結果を出せると証明してきている。技術的なことだけでなく、自己管理やフィットネスにおいても、ライバルが幾度となく怪我に悩まされる中、あなたにはここまで長くプレーし続けるすべがあるようだけど?

(Interview by Christiane Amanpour, 今回抜粋個所は、1:27頃から)

 

Yes, that's the thing. I've been somewhat lucky as well to stay injury free, because you can always get unlucky and break something, tear something. And that just goes with -- it just happens. So for me, I've never had to have surgery; I've never had an injection. Having to play with painkillers; fine. I've had to do that. But other than that, it's been very much focused on healthy lifestyle, enjoying the traveling, the practice, the matches, having the right team around yourself. My wife's obviously been the rock behind it all. She's been with me throughout my first title until today. So she's incredibly important. So just looking at all these things I've done probably -- taken a lot of right decisions along the way.

 

そういうことだね。それに、怪我なくキャリアを過ごせている僕は幸運だと思うよ。どこかが折れてしまう、断裂してしまう、というアンラッキーなことは、いつでも起こり得ることだからね。そういうことはつきものだから。僕の場合、手術をしたことも、注射を打ったこともない。痛み止めを飲んで試合をしたことはある、そのときはそうするしかなかったからね。でもそれ以外には、健康的な生活をして、旅を、練習を、試合を楽しむこと、自分のそばには、適切なチームを置くことに、ただただ力を注いできた。妻はすべてにおいて大きな支えだよ。彼女は僕が最初にタイトルを手にしたときから今までずっと一緒なんだ。だからとてつもなく重要な存在だよ。こうして今までやってきたことを全部振り返ってみると、その時々で正しい判断をしてきたんだと思う。

 

2016年2月、膝の半月板損傷により初めての手術を経験します。それまでしないできたことがどんなに幸運だったか、と度々話をしています。だから最初に手術が必要と聞いたとき、どこかで自分には無縁だと思っていたものが現実になりショックだったとも。そして、これまでがラッキーだったのだから、と受け入れて、長期間休むことを決断。「その時々の正しい判断」が、今年は今まで以上に必要だったかもしれません。でもその決断の裏には常に、今後のキャリアを少しでも長くするため、という最優先事項が見えました。それが、ファンにも希望の光となっています。

いやしかし、ミルカ様が登場しますね~そこそこ唐突と言えなくもない流れで、笑。いつだってミルカミルカなロジャーです。

 

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