by gones~ロジャー・フェデラーの言葉

"by gones" = 「前向きに!」 テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー語録。完全なるファン目線です。

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really excited to come back~ 2016.9.5 ATPインタビュー その3

今月初めにアップされたATPのインタビューシリーズ、前回は、フェデラーさん、スイスのお山でのどかに絵文字狩り、の巻きでしたが、 

今回はもう少しマジメなお話です。(え) 

 

 全6回に分けられた動画のうち、Part2からの抜粋、1:45から最後まで。質問部分はこの動画にはないので、ここから↓

Roger Federer reflects | More Videos | Video and Photos | 2016 US Open Official Site - A USTA Event 

 

ツアーに出られないのはとても残念でしょうが、一方では家族や友人と過ごせるいい機会ですよね。その二つの状況のバランスは?コートから少し離れるということが、不幸中の幸いであったりもするのですか?

 

Life has been busy the last 15 years especially since we've had kids obviously it's been tough. There's always something going on. There's never really quiet moments. Of course you dictate your schedule, but I never complain. I love it this way. I love it when it's busy. I love it when it's tough, but at the same time now that it's more quiet. I mean of course I love it. I feel like I'm taking a lot of energy from it. Stepping away from it has always been crucial and key for me. Stepping away from the craziness that I go through on a daily basis, doing media, fans, signing autographs or pictures, getting recognized, tournaments, transport back and forth, all these things, not only when you're going to play, all these things and matches, it's just a lot going on. So for me it was always really important to step away from the game from time to time. If it's in the mountains here in Switzerland or we're going vacations somewhere or when I was training in Dubai was always nice and peaceful. So for me now I get extra time from all of that, so I think when I do come back, I think I'm going to be really really excited to come back.

And it's really the first time I'm really fighting a bigger injury. So I think maybe now for the first time I'm really aware what it means to be healthy and happy to be on a court again. I could never probably quite understand what people really injured were going through. You’re just happy to get on the court. You're just happy to be healthy again and almost don't care about the results. That's what happened to me this year in some moments. I'm looking forward, I mean that's the goal as well that I'm going to be happy playing again, but then of course I hope that very quickly I'm going to be so strong and actually have the goals again of hopefully beating the best and winning titles again.

 

この15年、毎日とても忙しかったよ。特に子どもを持ってからは、言うまでもなく大変だった。常に何かが起こっているし、静かになることがない。でもスケジュールだって自分で決められるし、不満はないんだ。そんな風に忙しくて大変な状況を楽しんでいる。とは言え、それと同じくらい、今のこの穏やかな毎日も、もちろんすばらしいよ。たくさんの活力を得られている気がするんだ。めまぐるしい日々から離れることを、常にとても大事にしてきた。例えば、メディアやファンへの対応、サインをして写真を撮って、人々に注目されて、大会に出場して、行ったり来たり移動をして・・・という毎日。実際にプレーをするだけじゃなく、試合のことやら何やらそれ以外も、本当にたくさんのことがある。だから、ツアー生活から折に触れて離れることが、とても大切なんだ。スイスの山の中でもいいし、どこか休暇に出かけてもいい、またはドバイでのトレーニングでもいい、そういう静かで心地いいところにね。今はそのどれに対しても、たっぷり時間をかけてできる。だからツアーに復帰するころには、心から戻ることが楽しみになっていると思うよ。

僕は今回初めて、大きな怪我と対峙している。元気にコートに立てるのがどれだけ幸せか、初めて本当に理解したのかもしれない。今までは怪我をした選手たちがどういう経験をしてきたか、完全にはわかっていなかったと思う。ただコートに立てるだけで、健康な体になれただけで嬉しくて、試合の結果はほとんど二の次、今年そういうことを何度か経験したよ。またプレーできる幸せを感じたいし、それが当面の目標でもある。でももちろんそこからは、強くなってベストプレーヤーたちを倒し、タイトルを獲ることを実際に目指していきたい。すぐにまたそうなれるよう、願っているよ。

 

毎日すごく忙しくて大変と言いつつも、love it this wayだと、必ずその状態も愛すべき楽しい日々だと付け加えるのがロジャーです。既にたくさん成し遂げて記録も作って、なぜモチベーションが続くのかと、しばしば聞かれていますが、なぜやるのって、だから単純にテニスをするのが楽しいからだよ、と以前も答えてますね。(ほとんど、「何がギモンなの?愚問だな」とでも言いたげに、笑)

2014年に欠けているピース(まだ獲っていないタイトル)のひとつと言われたデ杯を獲ったあとも、テニスが面白すぎて辞めるなんて無理、というようなことを。でもここで最後にも言っているとおり、結局のところ勝つことも込みで楽しいのだと思われます。コート上で吠える、あの高揚感。復帰したい、だけにとどまらず、その気持ちを口に出してくれて、嬉しかったです。

 

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さてさて、山で絵文字狩り→目下ミルカと2人きりでバカンス中→10月からトレーニング、と順調にこなしておられます。ここで話しているとおり、それぞれたっぷり時間を取れているようで、何よりです。ここらでいったん休んでいいよ、とテニスの神様が言ってくれたのかもしれません・・・。

ちなみに、今回のインタビュー部分、PCならまだしも、スマホで見るには長いかなと思いつつ、そのまま載せました。もうそろそろお分かりのとおり、ひとつの質問に対して何倍もの長さで切れ目なくにこやかに返しはりますので(笑)今回はその真骨頂、ということで(え)だってこれでも6回に分けた動画をさらに3つに分けたひとつですから、みなさん今後のために慣れてくださいね(えーー)