by gones~ロジャー・フェデラーの言葉

"by gones" = 「前向きに!」 テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー語録。完全なるファン目線です。

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Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その5

ご無沙汰しております。またまたご無沙汰しておりました。
ひょんなきっかけで復活してみようと思いました。ふふふ。
このインタビューシリーズ、奇跡の2017年の序盤に放送でしたね。テニス人生で初めて手術をして長期離脱して、戻ってきていきなり優勝ラッシュのあの年。

そして今も長期離脱中です。このインタビュー時よりずっと長く、、、。
このシリーズすでに古いので続けて載せるべきか悩みましたが、次のパートが怪我やツアーを離脱することについてちょうど語っているので、このまま行ってみますね。

それにしても、ブログのトーンも忘れてる、、、笑

はじめて来ていただいた方がもしいたら、このブログで私が言うことの主語はロジャー・フェデラーです。(知ってる)初回で書いたとおり、こんな趣旨でやってます。

7:00から7:30くらいまで2013年ウィンブルドン、2回戦敗退の映像
抜粋部分は7:30から9:06ごろまで。

a couple of years ago when you were playing with a bad back, I think that's when a lot of us thought "wow maybe this guy is never gonna get to be the Roger Federer of all again, how much were you downing yourself then?
以前に背中を痛めながらプレーしていたとき、多くの人が「この人はもう、あの『ロジャー・フェデラー』には二度となれないんじゃないか」と思っていました。そういうときは、どれくらい落ち込むのかしら?

The problem with the back is or my back anyway but I think everybody who has had back pain in the past knows you know sometimes it's bad, sometimes it's a bit better, then it goes really bad again, it feels like you have fog in your head you know and eventually just get tired of it, because going through life with always back pain is just not fun and then often you know I didn't talk about it either so people didn't know I had a bad back...
背中のことは…まあ僕の背中の場合だけど、といっても、背中の痛みを感じたことがある人なら誰でもそうだと思うけど、状態が悪い、ちょっとまし、かと思えばまたすごく悪くなったりする。まるで頭の中にもやがかかっているような、そしてそんな状態に単純に疲れてしまう。常に背中に痛みを抱えながら生活をするのは、まず楽しくないよね。それに、僕はそういう状態にあることを話さないことも多いから、皆は、背中を痛めてるなんてわからないよね。

We just thought you are going down...
ただ、レベルが落ちたんだ、と思われる…

Right, and you think like "Oh he is not maybe moving as well, or he is now lost again in the quarters or semis, he looks older" and I did probably look older because I'm not as happy maybe around because I am now worried and I'm thinking all the time when is my back going to get better and that's why playing too long hurt or injured is not good for your game and it's not good for anybody because at the end people judge you the wrong way that's why I think the lesson I learned is like broad step away and then come back the right way and you can really be judged again and then eventually I have to say that "Look my back is not good I'm really not feeling well" then some people might see it as Oh god this guy has another excuse like always or I don't beleive what he's saying or Oh poor guy and then people start feeling sorry for you and honestly I don't need people to feel sorry for me, my career has been too good that's where I think it was good for me to sometimes step away from it.
そういうこと。それで、「あれ、うまく動けてないぞ、また準々決勝とか準決勝で負けてるよ、もう年だからな」とか思われる。背中はいつになったらよくなるかなあ、と常に考えて心配していたら、満足にプレーはできないから、確かに年を取ったように見えるかもしれない。だから、怪我や痛みを抱えたままプレーを長く続けるのは、試合に臨むにあたっても、誰にとってもよくないんだ。結局、人から間違った評価をされることになる。僕が学んだことは、ある程度の期間ツアーから離れて、正しい状態で戻ること、そうしてはじめて、また評価を受ける。結局「背中が悪くて状態がよくないんだ」と途中で話してしまうと、「また言い訳か」「彼の言うことは信じられないね」と言われたり、あるいは「かわいそうに」となって皆が同情しはじめたりする。でも正直言ってかわいそうとは思ってほしくない。だってもう十分すぎるくらいすばらしいキャリアを送ってきたんだから。それで、ツアーからいったん離れてみるのがいいんじゃないかと思ったんだよ。

背中の問題はキャリアを通して悩まされていたと思いますが、背中で長期離脱はなく、ひとたび試合が始まれば途中棄権はしたことがありません。それだけに2016年の膝の手術での長期離脱は衝撃的な出来事でした。

5年を経て、膝の手術はすでに3回を数えます。Covidにより世界中で大会の開催自体が不安定な時期をはさみ、今はほぼ元通りになってきていますが、ロジャーはかなり離脱期間が長いのですでにランキングからも名前がない状態。
このインタビューで話している考え方は、基本的には変わってないと思います。今は以前より少し、痛みについて言ってくれるようになったかな、、、でも手術はいつも終わってからの報告です。

すでにこちらもランキングや優勝回数記録競争には一喜一憂もしないくらいになっている、そこをあえて掘り下げないようにしている、、、ファンの心理も複雑なのですが、元気にプレーしている姿をランキングや大会出場回数に関係なく少しでも長く見ていたい、そして何より健康でいてほしい、その思いが強いです。そして9月のLaver Cupでの復帰を心から楽しみにしています。

今日はちょっと真面目なトーンで長かったですね。怪我の話題はどうしても現状も切実なところでして。

最後に、今年(2022年)のウィンブルドン、試合には出ていませんが、センターコート100周年のイベントに登場したときの映像を。これが今年のハイライト。(違う)いやほんとに、世界中が待ってるよ。