by gones~ロジャー・フェデラーの言葉

"by gones" = 「前向きに!」 テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー語録。完全なるファン目線です。

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L'illustréインタビュー 2016.11.9 その1

少し前のインタビューなのですが、今の状況をある程度知ることができるので、ご紹介したいと思います。インタビュー自体は、ナダルさんのアカデミーに行ったときのもののようなので、10月19日頃に話していることになります。スイス、ローザンヌの雑誌のインタビューで、フランス語なので、いったんネット上の機械翻訳で英語にしたものを訳しています。よって、正確さはあまり信頼しないでくださいね。そういった事情もあり、今回原文は載せません。

今回は、例の(て)夏の山登りについて詳しく話している部分です。

www.illustre.ch

 

1月のホップマンカップで復帰となりますが、”偉大なフェデラー”復活となりますか?

綿密な計画に沿って進んでいるよ。フィジカルのトレーニングに関しては、すでに100%の状態でできていることもある。テニスに関しては、膝が耐えうるかによって、徐々に強度を増していってるところだよ。

アッペンツェルアルプスのハイキングでは、膝は大丈夫だったわけですよね。

そうだね。父のアイデアで登ることになったんだ。「よし、ゴンドラに乗って、それから登っていこうよ」という感じでね。父はその時は帰りの道のりもすいすい戻れるものだと思っていた。それで僕らは下山するわけだけど、結局6時間半の探検旅行、僕の膝には、厳しいテストになったよ。その日から、僕はよくなっていると実感できた。膝がこれを乗り越えられたら、他のことも行けるだろうという確信があったんだ。その日の終わりには、皆くたくた。でも次の日、両親、ミルカ、娘たちは歩くのに痛みが残っていたんだけど、僕のコンディションはよかったんだ。

家族と一緒に登山していて、人が集まってきませんでしたか?

娘たちは午前中学校だったから、僕らがEbenalp(エーベンアップ)に着いたのは昼の2時半、他の登山者に逆行して行くような形になった。午後4時ごろ休憩場所に着いて、食事できるテーブルがあればいいなと思った。ほぼ満杯だったけど、何とか場所を見つけたよ。アコーディオンを弾いている人がいて、すごくよかった。それから山間の湖を下っていって、父が友人に会ったりしてね、すごくシンプルなものさ。写真を頼まれたりもしたけど、応じることもあれば、たまには「ちょっと静かに過ごしたいから」と説明すると、皆すごくよく理解してくれたよ。

 

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(以上の写真はロジャーのFB、Twitterより)

 

どこへでも行けるというのは自由で、貴重なことでしょう?

そうだね。でも僕は人々に気づかれることに対して、特に不満はないよ。それもテニス選手としての仕事の一部だから。

 

登山家:ロジャー・フェデラーさんについてはここでも少し書きましたが、 

いやいや、単なるレジャーじゃないですぜ。(そんなこと知ってる)ということを改めてお知らせいただいたというか。写真であまりにもいい笑顔を見せてくれるので、家族といい時間を過ごせてよかったねえ、以上、となりがちなのですが、当然リハビリの一環ですし、ここで「へへん、俺だけへっちゃら~筋肉痛も来てない~(^^♪」となったことで、(そんな言い方はしてない)回復への確信が持てたわけですね。

娘ちゃんたちが午前中学校で、とか、ロバートパパの好奇心旺盛な様子など、細かい情報が知れてよかったです。それにしても三世代で構成されたフェデラー探検隊、きっと6時間半の行程の最後には疲れ果てて多少無口にもなっただろうけれども、基本的にはにぎやかで、わくわくいっぱいの道中だったんでしょうね。隊長が一番はしゃいでいたことでしょう。いや、隊長はミルカ様か・・・(笑)

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Federer, the Winner of Fans’ Favourite & Sportsmanship Awards

祝祝祝!ロジャーが今年もATPのFans’ Favourite賞とSportsmanship賞の二冠に輝きました!毎年、シーズン最後の大会である、その年の上位8名しか出場できない、World Tour Finalsの試合後に表彰が行われていたのですが、今年は大会のローンチイベントにて、試合が始まる前に授与。上記の2つの賞はそれぞれ、ファンが選ぶ好きな選手(シングルス、ダブルスそれぞれ)、選手が選ぶ、オン、オフコートにおいてスポーツマンシップ、プロフェッショナリズムを体現している選手、です。この他にも、Comeback Player of the Year(怪我などの離脱からカムバックを果たした選手)、Most Improved Player of the Year(最も進化した選手)、Star of Tomorrow(ニューカマー)などがあります。結果はこちら。

www.atpworldtour.com

今年はロジャーは怪我で長期お休み中、Finalsには出場できませんでしたので、そのイベントにて受賞のコメントがビデオで流されました。そのコメントを取り上げたいと思います。

 

 

コメントは1:00頃から。

Hello everybody! Sorry I can't be with you tonight, but of course I wish I could have and played and been on court, but I'm doing my training and trying to get as strong as possible for next year to come back, so I can play again at World Tour Finals. I just wanted to thank all the fans who have voted for me for ATP Fans Favourite. This is probably the toughest year I've had on tour by far with the injuries and the only I think 7 to 10 tournaments that I was able to play this year, so this award THIS year means the most to me just because of the virtue of the tough year that I have. So thank you everybody to going out to vote for me. And also at the same time winning the Stephan Edburg Sportsmanship Award voted by the players, it's fantastic. I really appreciated. I try to be good sport on the court and then of course that players think I'm a good role model or good guy to play against, that's cool. That's really cool, but there's a lot of other good guys out there who do exactly the same if not better. So thank you to those guys as well. Then of course I'll be following the World Tour Finals on TV as close as possible, because I think it's one of the best tournaments we have on tour and I think it's going to be really really exciting. So I hope I see you next year. Thanks for all your support, thanks for all your votes and Take care. Bye.

 

皆さん、今夜はそちらに一緒にいられなくて残念です。もちろんそうしたかったし、プレーをしてコートに立てればよかったのだけど、今はトレーニングをして、来年できるだけ強くなってカムバックするために、再びワールドツアーファイナルズ(以下WTF)でプレーできるように、努力をしているところです。Fan's Favourite賞に、私を投票してくれたファンのみんなに、まずはお礼を言います。今年は怪我をして、7~10くらいの大会にしか出られなかったことを思うと、おそらく今までのツアー生活で最も厳しい年でした。だから、この賞をほかでもない今年にいただけたことは、この辛い一年だったからこそ、私にとって何より価値があるものです。私のために力を使って投票してくれた皆さん、どうもありがとう。そして同じく、選手のみんなが投票して、SE Sportsmanship Awardに選んでくれたこと、これも本当に嬉しく、感謝しています。コート上ではフェアなプレーをしようと心がけていますし、もちろん選手の皆さんが私のようになりたいとか、私のことを対戦するに好い相手だと思ってもらえるなら、それはすばらしいこと、本当に最高です。でも、他にも私と全く同じようにしている、むしろもっとすばらしい選手がたくさんいます。だから、その選手の皆さんにもありがとう。そしてもちろん、WTFはツアーの中でも最高峰の大会のひとつなので、できる限りテレビでチェックしたいと思います。ものすごくおもしろい展開になるでしょう。では、来年はお会いできますように。皆さんの応援、投票すべてに感謝しています。お元気で。ではまた。

ロジャーの受賞は、Fan's Favouriteが14年連続、SE Sportsmanshipが6年連続12回目です。

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当たり前のようになってきていますが、まさにファンからも選手からも長年愛されている証、ランキングNo.1でもない、今年は本人も言っているように10も大会に出ていないのに、です。私たちファンは単純に嬉しく、誇らしく思っていますが、他の選手のファンの皆さんには、疑問や、どうせ毎年フェデラーデフォルトでしょ、というあきらめのような気持ちが出てくるのも理解はできます。今年は特にほとんど休んでいましたから、私もSportsmanship賞は難しいかなと思っていました。だからこそ、なぜ選手たちがロジャーを選んだのか、その理由が聞いてみたいな、と思いました。

ただね、海外のロジャーファンの方がツイッターで言っていましたが、「70試合に出ればすばらしいスポーツマンシップが見せられて、20試合では見せられない?」と。そう、試合中、試合外の賞賛すべき言動は、数打ちゃあ当たる、というものでもない。常にそうであるからこそ、たくさん試合に出ていなくても、同僚の選手の皆さんがその仕事ぶりを評価してくれているのだと、ファン的には思っております。てへ。

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今年は大会で勝つことができませんでした。だから、このFan's Favouriteだけでも、トロフィーをロジャーの手に、と世界中のファンが思っていたはずです。その思いが、全体の59%という得票率になりました。ここでロジャーが今年だからこそ、この賞が嬉しいと言ってくれていること、私たちも本当に嬉しいです。相思相愛。(ええ、ばかなので・・・)

ロジャー、本当におめでとう!!!待ってるよ!!!

 

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Speeches at Rafa Nadal Academy~2016.10.19

いきなりですが、今日は長くなります!
まずは告白からです。今年の夏、ロジャーのスポンサー企業であるリンツで、とてつもなくステキなキャンペーンがあったことは、ロジャーファンならみなさん記憶に新しいと思います。これですね。

スイスに一週間の旅行、その間にリンツ本社でファンミーティングがあり、ロジャーにも会えます、その旅行のレポーター(主にSNS上で)になってください、という夢のような企画です。レポーターはリンツさんとの面接を経て10月初旬に選出されました。もちろん私ではありません。ただ、ただですよ、私、その面接には呼ばれていたのですよ・・・。(リンツさんの許可もいただきましたので書きました)

 

いやあ・・・・・・これは結構凹みました、笑 面接から結果まで1か月ほどあり、死ぬほどドキドキして、ダメだと分かった途端、体調をくずしました。あはははは。もし選ばれたら、怪我でお休み中のロジャーに、日本のファンからのメッセージブックを作って渡したいと思っていたので、その具体案も1か月の間に膨らんでしまい、皆さんからメッセージを募集するにはどうやって働きかけようとか、日本にファンがたくさんいます、待ってます、という日本のアピールと、リンツを結びつけるために、ショコラカフェのある街の紹介ページを入れてみるのはどうだろう、とか。行くまでの1週間くらい、皆で一緒に盛り上がれるように、毎日カウントダウン的な投稿をSNS上にしていこうかな、とか・・・。


いやでも、時間があったから考えられた、ではダメなんですよね。面接のその場で言えなければ。チャンスの神様は待ってはくれない。しかも、来年リベンジだ!と言えないところがまた・・・つらい。この夢のような企画、毎年あるものではないでしょうから。まさに一生に一度の機会を目の前で逃してしまった気持ちでした。これから11月のその日が来てレポートを日本で目にしたとき、いつもと同じような気持ちで楽しめるかどうか、正直なところ、ちょっと切なくなってしまうのではないかと・・・。

 

もうしばらく経ちましたので、改めて、選ばれるのを待っているだけではダメだ、行動を起こさなくては、と思っています。いつか来るその日を夢見て、少しずつメッセージブックの準備をしていこうかな・・・。人を巻き込むのは具体的なキャンペーンなどの企画がないと難しいかもしれませんが、まず自分のところでもできることがあるかと。そうすることで開ける未来があることを信じて・・・。一気に吐き出した感じになってしまいましたが、読んでくれたみなさま、お付き合いありがとうございました。


しかしまあ、凹んだのは事実ですが、平和な悩みですよね。(大汗)

 

さて本日の本題・・・。
10月19日に、ロジャーはナダル選手が新しく自分の故郷に建設したラファ・ナダルアカデミーを訪問し、そのオープニングをお祝いしました。そのときのセレモニーでお互いにスピーチをし、言葉を送りあったのですが、なんとも温かく、彼らのいい関係をそのまま表すようなものでしたので、今回はこれを紹介します。(長いですよ・・・と予告)

(※ナダル選手の英語は特に、私慣れていなくて、聞き取りができなかった部分があります。(…)としているところは、抜かしてしまった部分です。訳も想像力を膨らませた部分が大いにあります、汗 ご了承くださいませ。また、聞き取れたとおりに書いています。)

ロジャーのスピーチは最初から2:35頃まで、ラファは4:00から5:43頃まで。

 

Roger:

I really wish you good health. I think it's really utmost importance, because I'm going through my first big injury now and I mean it's been fairly easy to me. I've enjoyed my time at home, I've enjoyed seeing my family, practice has been easy, but I don't know how it's going to be when I come back. And you've done it million times. There again I can be inspired by you how easily you always come back. You've made it look easy. I know it's not easy, but you made it look easy, right away always backing at top10, top5, even world no.1, so that's something I am going to be thinking about, when I come back to the tour in January. When we saw each other in India last year, I've heard of your academy and I knew that you were building something big in your home village and with your family and your friends and everybody's involved. I thought it's wonderful but I didn't know exactly what it was going to be like, and I told you, if you want me to come around, I'm very happy, because I was on vacation a month earlier with Mirka, my wife and I was talking to, what if I build an academy what would I wish for with my biggest rival, Rafa. I was wishing that he would take up a phone, call me up and says I come to your village, your academy and I play an extra with you or I'll do something for you. So I said well, okay, I don't have an academy so let me go to Rafa and offer my day. He's like ah, it's okay, don't worry about it, I'm fine, and I don't want to bother you and all that. Never heard anything from Rafa for months, so I was like okay I guess he is fine and all that. Then we did a video in Manacor and I reminded family and friends and the team It's still open I'm happy to come it's now I'm feeling like, I want to come, of course I want to come to see it, when he told me the building, 20plus courts and hotel and museum and everything and I was like my god this is such a huge undertaking that I really don't want to miss it in the world you know. So then finally I did get the call and he said why (don't) you please coming October, so I was like I'm ready. Now I have a plenty of time, so I'm super happy to be here and I just want to let you know. I hope that kids going to learn from this great man because he is one of the greatest we've ever had and his attitude speaks for itself, so thanks for the invitation. Rafa, I wish you all the best and I hope it's going to be a wonderful academy and one thing for sure I know where I'm going to send my kids, if they want to learn tennis. I'm going to send right here. Thank you.

 

Rafa:

Roger, I want to say my real feelings about what it means for me and for all of us that you are here today in Manacor, supporting this special moment, for me personally but I think at the same time for the village and for my team, for my family, for everybody from here and for the kids that are here for the first year. You know we shared a lot of moments in our career. I think (it's) a lot of very important moments for our tennis career, always with a good relationship, with good friendship, trying best on court. We fight, I think for the most important thing we can fight on a lot of tennis but at the same time always in a good way, and something that I believe that we should be very proud of, so just thank you very much for all the good thing that you did in tennis and for sure in this new time, things are never easy, so you are always showing the right images and right example for all the new generation of kids that are here... trying to become professional tennis players, most important thing, human person, so ... you helps for them a lot in the future. You told me if you need me any time in academy, please let me know. For me at that moment, I said it's okay I don't want to bother nobody that's the real thing. (For sure not you...crazy...) For me it means everything that you are here, so many thanks to you and Tony and all your team who makes possible for that.

 

君の健康を、祈っている。それが最優先事項だと思う。僕は今、自分のキャリアで初めての大きな怪我と対峙しているところだから。とはいっても、僕の場合、今のところは気楽なものだよ。家で、家族と過ごす時間を楽しんでいるし、練習も厳しくはしていない。でも、これからツアーに戻った時、どうなるだろうか、とは思う。カムバック、君はそれを何度も経験してきた。ここへ来てまた、いつも易々とカムバックを果たす君に、勇気をもらうんだ。僕には簡単にそうしているように見える。いや、簡単じゃないのはわかっているよ、そう見えるということ。いつも戻ってすぐさまトップ10、トップ5、No.1になることもあった。僕も1月にツアーに戻ったとき、そんな風になりたいと思っているんだ。昨年、インドで君に会ったとき(12月のIPTLと思われます)アカデミーのことを聞いた。故郷で、家族や友人みんなと協力し、何か大きなものを作ろうとしているのを知って、すばらしいと思った。でも具体的にどんなものになるのかはわからなかった。そして、もし僕に来てほしい、なんてことがあれば、嬉しいな、と言ったよね。というのも、その直前に1か月オフがあって、ミルカ(妻)と話していたんだ。もし僕がアカデミーを作ったとしたら?最大のライバルであるラファに、僕ならどうしてほしいかな、ってね。ラファが僕に電話をくれて、「君の故郷のアカデミーに行くよ、プレーをしたり、何かできることをしたい」と言ってくれたらなあ、なんて想像してたから。だけどほら、僕にはアカデミーなんてないんだから、それなら僕がラファのところに行って、1日を過ごしたいと言ったんだ。ラファはそのとき、「いやいや~いいんだよ、心配しないで、そんなことしなくて大丈夫、迷惑かけたくないし・・・」という感じだった。それから何か月も特に連絡はなくて、「そっか、ほんとに大丈夫なんだ~」なんて思ってた。それからマナコルでビデオ撮りがあって(と聞こえるのですがロジャーが何かを撮影されたことはなかったかと。ビデオを見たのかな・・・)ご家族やお友達やチームに、まだ僕は同じ気持ちで、喜んで行くから、と伝えた。その頃にはもう、完全に行きたくなってた。だってそうでしょ、20以上のコートがあって、ホテルや博物館や、何でもそろってるなんて聞いたら、すっごい、めちゃくちゃでかいプロジェクト!これは絶対見逃したくない、って思うよね。そして、ついに、電話が来た。ラファが、10月に来てくれる?って。もう、準備万端だったよ。今僕には時間がたっぷりあるしね。だから、ここに来れて、それはもう嬉しいということを、君に伝えたい。生徒たちが、このすばらしい彼から、多くを学ぶことを願っている。彼はテニス界において最も偉大なプレイヤーのひとり、彼の言動がそれを物語っている。招待してくれて、本当にありがとうラファ。すべてがうまく行くように、アカデミーの成功を祈っている。ひとつはっきりしていることは、もし僕の子どもたちがテニスを学びたいとなったら、どこに行かせるか、もちろん、ここに決まっているよ。どうもありがとう。

 

ロジャー、君が今日、ここマナコルに来て、この特別な瞬間に力を貸してくれていること、これが僕個人だけでなく、この町にとって、僕のチームや家族にとって、ここにいるすべての人たちや、ここで最初の年度を迎える生徒にとって、どれだけの意味を持つのか、僕の心からの気持ちを伝えたい。僕らはたくさんのときを一緒に過ごした。僕らのテニス人生において、とてもたくさんの大切な瞬間が僕らの特別な関係、友情とともにあり、コート上では死力を尽くして戦ってきたよね。僕が強調したいのは、多くの試合を戦う中で、いつでも誠実な戦い方をしてきたこと、これは僕らがとても誇れることだと思っている。君がテニス界にもたらしてきた良いことすべてに感謝をしたい。今(怪我で)新しい経験をしていて、楽な日々では決してないと思う。でも君は若い世代にとって、プロテニス選手をめざし、何よりまず人間として成長をしようとしているここの生徒たちにとって、いつでも正しいイメージであり、お手本であり続けている。生徒たちの将来にとって、多くの助けとなると思う。君は、アカデミーでのことで必要なら、いつでも言ってきて、と言ってくれたけど、そのときは僕は誰のことも煩わせたくなくてね、これは本当だよ。(当然君はとてつもなく忙しいし・・・)だから僕にとって君がここに来てくれたことがもうすべてだ。君と、これを実現させてくれたトニー(ロジャーのエージェントです)とチームの皆さんに、心からの感謝をしたい。

 

ラファエルさん、ロジャーがあまりにも行きたい行きたい言うから、誘っとかないと・・・となったのではないかと、若干心配になるアグレッシブさで(笑)でもシーズン中ですから、他の選手よりお休み中のロジャーは誘いやすかった、と思いたい・・・。想像ですが、スピーチをちょっとおもしろくしようと、構成を考えてきたロジャーくん、だと思うので、この自分の気持ちの方がどんどん盛り上がっちゃった感じとか、連絡がなくて拗ね気味のくだりとか、多少盛っているだろうとはいえ、その寂しげな拗ね顔、容易に想像できます(笑)最後の、子どもたちにテニスをさせるならここに、でウケてよかったね。

お互いがお互いをキャリア最大のライバルと認識する中、この不思議な善き関係について、しばしば取り上げられてきましたが、どちらかというと本人たちよりファンの方が試合内容や結果については、苦い思い出があるように思います。(対戦成績だけ見ても、苦いのは主にロジャーファンのほうかな・・・)私は彼らが毎回決勝で顔を合わせていた時をリアルタイムで見てきておらず、その激しい戦いや勝ち負けに気持ちを寄り添わせてきませんでした。その複雑な思いの部分をふわっとやり過ごしているせいか、友だちとして仲良し、というのとも違うけれど、善き関係だな~という印象です。そこいらのことを、もちろん2人の全盛期時代も見てきたロジャーファン、ブロガーの大先輩が書いてくださっていますので、ご紹介させてください。(ご本人に許可をいただいたのでリンクを貼ります)私のふわふわした感想より、よっぽどステキでわかりやすい文章です。というより、ロジャーファンには大人気ブログなので、皆さんとっくに読まれていると思いますが・・・。

とりあえず言えるのは、ロジャーはラファエルさんが大好きだと思います。

 

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many more years to come on tour~ 2016.9.5 ATPインタビュー その7

今回でこのインタビューシリーズ最後になります。休むというツライ決断→切り替えて前向きに、と来ているので、今回はその先の来年の展望の部分をご紹介して終わりたいと思います。前回分はこちら。 

 

 

全6回に分けられた動画のうち、Part6からの抜粋、1:58頃から最後まで。質問部分はこの動画にはないので、ここから↓

Roger Federer reflects | More Videos | Video and Photos | 2016 US Open Official Site - A USTA Event

 

2017年の目標は? あなたとチームの中で、暫定的なスケジュールがもうあったりするのですか?

 

Normal schedule as of now for 2017 is to play the Hopman Cup, Australian Open and Dubai. And then of course there's going to be a lot more things coming after that. But for the time being I think that needs to be the focus that I can return for those three tournaments in great shape. After that yeah, I have all of '17 pretty much mapped out. I know which tournaments I would like to play. '18, well, obiously that's too far away, after still see how the body is going to cope with all the matches again and all so forth, so that's why this preparation of these four, five months, six months I have right now is really key and I believe I can become super strong actually, because I never have six months usually only have a month here, sometimes 6 weeks, sometimes only three weeks, so I have a lot to work with right now and I hope to make myself so strong that yes, I have the best chance to play for many more years to come on tour. 

 

現時点で決まっている2017年のスケジュールは、ホップマンカップ全豪オープン、ドバイだ。それからももちろん、たくさんの予定がある。でも、当面はこの3つの大会に最高の状態で戻ることに集中したいと思っている。その後の2017年のスケジュールも、どの大会に出たいか自分の中にはもうあって、だいたいは計画しているよ。2018年に関しては、ちょっとまだ先の話だね。また試合やその他のことをすべてこなしていったときに、体がどれくらい対応できるのか、まず見てみないことにはね。今、この4、5か月、いや6か月間の準備期間をどう過ごすか、これが本当に大事だ。実際、ものすごく強くなれると信じているよ。だって、6か月のオフなんて今までなかったからね。普通はせいぜい1か月、それが6週間になったり、3週間しかないときもある。だから今、取り組むべきことがたくさんあるし、もっと強くなりたい。そうすれば、あと何年もツアーでプレーできる可能性だって、十分にあると思うんだ。

 

怪我をして長期離脱→今までにない→初めての経験で面白い
6か月オフ→今までそんなに休んだことない→時間があるんだから最強になれる

この思考に尽きると思います。素直に物事のいい面を見る。いやいや~とか、またまた~と思っては停滞してしまいがちなところ、そんなことを考えていたらもったいないとばかりに、今できることをやり、さらに楽しくやる。周りの人にもいい影響を与えるでしょうが、逆に、心から信頼し愛する人たちに囲まれているから、そうして前に進むのをさえぎる要因も少ないのだろうと、想像しています。そういう環境を作るのも、他ならぬ自分だと思いますけどね。

あとひとつ、その5で紹介した記事では、目標はあと「数年」プレーすること、だったのが、「何年も」とここでは言っています。(a few more years→many more years)それだけで私は小躍りしてしまいました。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。細々と続けていますが、今回でやっと20件目の記事になりました。相変わらずファン目線全開で同じことを何度も言っている気がしますが、今後もどうぞよろしくお願いします。ちなみに、コメント欄は今は誰でも書ける設定にしていますし、それはちょっとハードルが高ければ、ツイッターからでも、何らかの反応をいただけるととっても喜びます!(^^)!

オフを満喫のロジャー、表に出てくる情報は今のところトレーニングのことよりもその他の話題の方が多いです。ちょうど今週はパリのfashion weekに行っていたようで、そのお写真がどれもステキなので、(というかミルカといるのが楽しくてしょうがなさそうなので)今日はそれを載せておきます。

 

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Vogueのアナ・ウィンター女史と↓(試合のときもよくロジャーのファミリーボックスにいらっしゃいます)

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something fun~ 2016.9.5 ATPインタビュー その6

前回、前々回は、休むという決断をするまでの話でしたので、ちょっと重く、切ないパートでした。 

 今回はこのブログのタイトルでもある「前向きな」言葉、そしてテニス愛という、ロジャーの魅力を語る上で欠かせない要素がたっぷりです。

 

 

全6回に分けられた動画のうち、Part6からの抜粋、0:46から1:56頃まで。質問部分はこの動画にはないので、ここから↓

Roger Federer reflects | More Videos | Video and Photos | 2016 US Open Official Site - A USTA Event

  

試合から遠ざかっていますが、そのことで、テニスが大好きだということを再確認していますか?

 

Yes, very much so. I mean I think I'm just in a good place and I'm very much in peace, If I play or don't play, I'm very happy. Now all of a sudden I didn't play again for 9 days, so I have better start playing again. It's just at least for the shoulder and stuff. Then when I go hit for at the moment 20 minutes, 30 minutes. I'm just happy I'm playing. I'm having smile on my face. And I'll always play. Okay, at some point I will retire and I won't play on the tour anymore, but I'll always play for fun with my friends, doubles, singles, practice, down the road, so it will never go away for me. So I don't think I needed a realty check with an injury to really figure it out, but yes absolutely I'm still very motivated to go into the gym. I can't wait for my knee to be healed again completely and to return to the tour 2017. And yeah, I don't struggle with any motivational issues, you know that I'm going through tougher time. I look at these tougher times something super interesting and almost in some ways something fun that I have not actually gone through in my career and my life before, so let's try to figure this out and make the most of it. That's my approach to the situation today.

 

それはそうだね。というよりまず、僕は今とても穏やかで、落ち着いている状態なんだ。だからテニスをしていようがいまいが、すごく幸せだよ。ちょうど9日間ぐらい、急にまたラケットを振っていない日々が続いているから、ともかく肩なんかのためにも、そろそろ打ち始めたほうがいいだろうね。現状、打つときは20分~30分くらいやるんだけど、プレーしているだけで嬉しいし、笑顔になってしまうんだ。それに僕はこれからもテニスはずっと続ける。どこかの時点で引退をして、ツアーで戦うことはなくなるだろう。でも、友人と楽しみでダブルスやシングルスをプレーしたり、練習をしたりすることは今後もあるし、完全にテニスから離れることはない。だからテニスへの愛情は、怪我をして再確認するまでもなくわかっているよ。もちろん今もジムに行く気力は十分だし、膝が完治して、2017年にツアーに戻るのが待ちきれないでいる。だから、モチベーションに関しての悩みはないね。今は厳しい時期だけど、そういうときこそ、とても好奇心がわくし、ある意味楽しめると思っているんだ。だって今までのプロ生活でも、人生においても、経験のないことが起きているんだからね。それなら、この状況を乗り越えようじゃないか、そしてこの機会を最大限有効に使おう、僕は現状をこのように捉えているよ。

 

"fun"、いただきました。(笑)ロジャーは試合のときも、競った試合であればあるほど、今日は"fun match"だった、と振り返ります。ファンはそのハラハラな展開に、心臓がいくつあっても足りない状態だというのに。でも最近ではその状態に突入すると、これはあとで確実に"fun match"言いよるな、と予測できるようになりましたけどね。(笑)

引退してもテニス自体をやめることはないと、前に紹介した2015年のインタビューでも言っていましたね。 

 

試合のシーソーゲームがfunなのはまだわかるとして、キャリアにおける最大の怪我をし、長期休養をしている時期をfunと表現できる人はまあいないと思います。初めての経験ってワクワクするでしょ、と素直な思考で前に進む。もちろん、試合に出れないことも、手術を受けることも、最初は悲しかったのだと思います。でも、いったん受け入れたらこうなる。これが、唯一無二の、何度でも驚かされる、ロジャーの最大の強みではないでしょうか。そして20分でも打っていると笑顔になってしまうその表情、容易に想像がつきます。

 

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short time pain, long term gain~ 2016.9.5 ATPインタビュー その5

今シーズンお休みをするという決断に至るまでのプロセスを語っている部分です。

前回と同じ質問に対する答えの続きになります。

前回はこちら。 

プレーしようと思えばできたかもしれない、でも結局休むことにしたその真意とは。

 

 

全6回に分けられた動画のうち、Part5からの抜粋、1:21頃から最後まで。質問部分はこの動画にはないので、ここから↓

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 (今年)ツアーから離れると決めたとき、もちろん相当の理由があってのことだと思いますが、その決断をするまでの過程は、難しいものでしたか?

 

I could play the US Open or the Olympics, If I didn't care about what's going to happen after, maybe after tennis, because then maybe I have more and more problems with my knee. I might have to do another surgery, but I wanted to avoid that at all costs. So for me it was about staying healthy, looking at, sort of short time pain, long term gain, if you like, looking forward to hopefully playing for a few more years, because that was the goal. I'm looking forward to playing few more years and if that's the goal, then this is the only right decision. It's not only that I'm missing the Open and the Olympics, but it's also Cincinnati and Shanghai and Basel and Paris and World Tour Finals, all these tournaments I have missed, for many many years it's some of my favorite tournaments of the season, usually always to back end of the season where I play my best and my favorite tournaments to play, so it hurts a lot and the decision wasn't made easily but once health came first, surprisingly enough, actually it was quite simple. And the pain is somewhat manageable I must tell you. 

 

全米オープンもオリンピックも、プレーすることはできたかもしれない、その後のことを考えなければね。例えば現役を終えてからのこと。膝にさらに問題が起きるかもしれないし、再手術になってしまうかもしれない。それは何としても避けたかった。要は、健康でいることを第一に考えたんだ。僕はできればあと数年は現役でいたいし、それが目標でもあるから、今は痛みを伴う決断であっても、長い目で見て有益なほうを選択した、ということじゃないかな。あと数年、プレーするのを楽しみにしているんだ。それを念頭に置くと、今休むほかに、取るべき道はなかったよ。出れなくて残念なのは全米とオリンピックだけじゃない、シンシナティ、上海、バーゼル、パリ、ツアーファイナルズ、全部がそうだ。もう本当に何年も、一年の中で出るのを楽しみにしてきた大会なんだ。シーズン終盤には、いつもいいプレーができているし、大好きな大会が揃っている。だからとても辛かったし、簡単には決められなかった。でもいったん健康を第一優先に、となってしまえば、意外にも、その決断に至るのはとてもシンプルなことだったよ。辛くはあるけれど、どうにもならないほどじゃない、ということだよね。

 

ファンにとっても、まだ現役を続けたいから今後のために今から休養するんだ、という先を見据えた決断が希望の光となり、現役続行こそ私たちも望むことなので、うまく行くように心から願っています。2月に手術をしてからウィンブルドンまで、休んではちょっと出て、また休んで、ということを繰り返していたので、そうではなくていったん長期で休まないと、膝が完治することは難しいんだ、とコーチのセヴェリンもインタビューで言っていました。

ここで休む大会名をすべて挙げていること、どれも大事なんだとわざわざ強調していること、私がその大会の開催都市に住んでいたら、ちょっと嬉しいと思います。全米でもmissing most は観客だとこのインタビュー中にも言っていました。どこの大会でもたくさんのファンが待っているロジャーですから、みんなの前でやりたかったんだけどね、という気持ちが自然と出たのかなと、ファン目線の解釈をしています。

今回と前回はちょっとおセンチになりかねない内容でしたが、次の抜粋からはまた超絶前向きに切り替えたロジャーの言葉をご紹介したいと思います。

 

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I have almost no choice really~ 2016.9.5 ATPインタビュー その4

 前回までは現在のお休み中のスイスでの生活について話していましたが、  

 今回はウィンブルドンを最後に今季のすべての大会をお休みするという、この大きな決断について語っている部分です。

 

全6回に分けられた動画のうち、Part5からの抜粋、0:18から1:20頃まで。質問部分はこの動画にはないので、ここから↓

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 (今年)ツアーから離れると決めたとき、もちろん相当の理由があってのことだと思いますが、その決断をするまでの過程は、難しいものでしたか?

 

I took time to make the decision, because it was one of the biggest decision I've taken in my professional tennis life. Not playing for 5 to 6 months, okay 1 month of being the off season, is a big deal and it better be well thought through, so that's why I was speaking to the doctors, to physio, to the team, Severin, Ivan, my wife, everybody just to see, are we all in the same page, because I would like everybody to be on the same page, if we take that decision we go down that route. So like I said before, I was really trying everything to make it work that I was going to be somehow I was able to play the Olympics, then maybe rest, or play the US Open and then maybe rest, but everybody who I spoke to just said like you need to rest right now, especially after all the beating that the knee received during Wimbledon. It started to get to me that I have almost no choice really.

 

プロになって、僕のテニス人生では一番大きな決断だったから、時間をかけて決めたよ。1ヶ月オフシーズンというのはあっても、5、6ヶ月となると一大事、これはよく考える必要がある。それで、 ドクターやフィジカルトレーナー、チームのメンバー、セヴェリンやイヴァン(コーチ)、ミルカ(妻)と全員で話をして、皆同じ考えかどうかを確かめたんだ。休むと決めて、その方向で行くなら、全員一致でそうしたかったからね。前にも言ったとおり、どうにかオリンピックまで、あるいは全米オープンまで戦ってから休むということができないのか、最後までその可能性を探ったんだ。でも、話をしたメンバー全員が、今すぐ休んだほうがいいという意見だった。特に、ウィンブルドンで受けた膝へのあらゆる衝撃を考えるとね。そうして僕も、今休むより他に選択肢はないんじゃないかという気持ちになってきたんだ。

 

この質問に対する答えはまだ続くのですが、長いのでいったんここで切りますね(汗)。

休む直接の理由は、ウィンブルドンで結構無理をして膝への影響が・・・とか、そもそも手術をするような大きな怪我は初めてで・・・とか、こちらで想像もできます。でも、医学的にどこがどう損傷を受けて、というようなことは明かせないでしょうし、それなら誰がどういう意見で、大会に出る選択肢も模索した、でもこうなった、と決断に至るプロセスをこうして話してくれると、より、なるほどな~と思えるんですよね。それと同時に、ロジャー自身は本音は出たかった、という気持ちの部分もよく伝わって、切なくもあるのですが・・・。

ではどうして無理して出なかったか、気持ちの整理は?という部分は次回、この続きの答えでご紹介します。

 

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