by gones~ロジャー・フェデラーの言葉

"by gones" = 「前向きに!」 テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー語録。完全なるファン目線です。

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To my tennis family and beyond,  1/4

無心で訳しました。言葉が出てこないというか、時が止まってます、、、

テニスファミリーの皆さんへ、

これまでテニスが私にもたらしてくれた贈り物、それはまぎれもなく、この年月をとおして出会った人たちなのです。友人、対戦相手、そして何よりもこのスポーツに命をふきこむファンの皆さんへ、本日、お伝えしたいことがあります。

多くの方がご存じのとおり、この3年間は怪我と手術を繰り返す試練の日々でした。トップレベルで完璧に戦えるレベルまで戻せるよう努力を重ねてきましたが、同時に私のからだにも許容量、限界というものがあり、ここ最近、からだから伝わるメッセージは明確なものでした。私は41歳です。24年間にわたり、1500以上の試合をこなしてきました。テニスは、私が夢見たよりもずっと、寛大に多くを私に与えてくれました。そして今、私はキャリアを終えるときが来たようです。

来週のロンドンでのLaver Cupが私の最後のATPの大会になります。無論、これからもずっとテニスをプレーしていきます。でも、グランドスラムや、ツアーでのプレーはありません。(続く)

*意訳を含みます

Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その6

今回も、その5に引き続き、膝のけがでツアーを離脱したとき(2016年)のお話が続きます。

前回のその5はこちら。

抜粋部分は9:28から10:45ごろまで。

How do you get to do that like you are still in your career and you have this long break and it does you nothing but good, I mean weren't you downing that or wasn't always daunting? 
現役中に、そんなにも長い休みを取って、それがいい方向にだけ働くなんて、いったいどうしたらそんなことができる?落ち込んだり、くじけたりしないのかしら?

Yes, you doubt yourself because I haven't been in that position before, if that would have happened to me at 22,  let's say like okay, you know even if I'm out for 2 years, I'm still young and I still be okay, but time is not really on my side now anymore and you feel like every year that goes by chances are slimmer slimmer for you to win against the best, to win the biggest tournaments so that was for me the biggest worry. I knew I was gonna be able to come back in some shape of form, the worst case for me was maybe I'm gonna be back for 3-4 tournaments and just say okay I know my knees are not good, but let me just play a few more, enjoy myself and then call it a day, but so the unknown was just like how much would the knee at the body allow me to play and I had a great build-up, I think I got really rejuvenated and fresh and ready and excited to come back on tour again and I was finally able to speak differently to the press and everybody and just tell everbody how little expectations I really have, because for the last 15 years always said more or less I want to win the next tournament that I enter because that was reality and because of this injury it's sort of reset everything and it was a beautiful thing. 
もちろん、自分を疑うよ。こういう経験をしたことがなかったからね。もしこれが22歳のときだったら、「よし、これでたとえ2年休んだって、まだ若いし大丈夫」となるけど、時間はもう僕の味方ではない。トップ選手に勝って大きい大会で優勝すること、そのチャンスはどんどんわずかなものになる。それが一番心配なところだった。ある程度の状態には戻せることはわかっていたよ。最悪のシナリオは、3つか4つくらい大会に出たところで、「うん、膝の状態はよくならないな、じゃああと少し大会に出て、楽しんで、それで終わりにしようか」となること。でも膝が、どれくらい持ちこたえて僕にプレーをさせてくれるのか、それは未知だった。(長く休んで)いいトレーニングができて、元気を取り戻し、フレッシュな状態で準備は完了、これでツアーに戻るのが楽しみ、となれたんだ。メディアに対しても、ここへ来てはじめて言ったのは、本当に自分への期待をしていないということ。この15年、大会にエントリーすればまた勝ちたいと、いつでも言ってきたし、それが現実だった。この怪我で、そういうすべてをリセットしたような状況になって、それはすばらしいことだったよ。

何度も言っていますが、2016年長期離脱→いきなり2017年最初のグランドスラム(全豪)で優勝、その後の春のアメリカでのマスターズも2大会連続優勝、ということを成し遂げてしまったので、(その時期のインタビューなので)なんでそんなことできるの?ってなりますよね。ええほんと、バケモノなんです。こんなに可愛いけど(え)

セレナ・ウィリアムズが、今まさに行われている全米オープン(2022)を最後にキャリアを終えるということになり、連日すごい盛り上がりなのですが、1回戦を勝ったあとのインタビューで、はじめてこんなに「ただこのコートに立つことを楽しめばいいだけ」という心持ちで試合に臨めている、というようなことを言っていました。試合に出れば勝つのが当たり前、決勝に行けないだけで「え?どうした?もう時代が終わったか?」などと言われてしまうバケモノたちが持っている共通の感情なのでしょう。勝たなきゃいけないし、もちろん勝ちたいし、という状況が10年も20年も続くって、とてつもないことですよね。2017年の優勝ラッシュのときのロジャーは、自分に過度に期待しなくていい状態でリラックスして試合に臨めたことが快進撃の要因のひとつ、とよく言っていました。

写真は2019年Hopman Cupでのセレナ様とロジャー

Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その5

ご無沙汰しております。またまたご無沙汰しておりました。
ひょんなきっかけで復活してみようと思いました。ふふふ。
このインタビューシリーズ、奇跡の2017年の序盤に放送でしたね。テニス人生で初めて手術をして長期離脱して、戻ってきていきなり優勝ラッシュのあの年。

そして今も長期離脱中です。このインタビュー時よりずっと長く、、、。
このシリーズすでに古いので続けて載せるべきか悩みましたが、次のパートが怪我やツアーを離脱することについてちょうど語っているので、このまま行ってみますね。

それにしても、ブログのトーンも忘れてる、、、笑

はじめて来ていただいた方がもしいたら、このブログで私が言うことの主語はロジャー・フェデラーです。(知ってる)初回で書いたとおり、こんな趣旨でやってます。

7:00から7:30くらいまで2013年ウィンブルドン、2回戦敗退の映像
抜粋部分は7:30から9:06ごろまで。

a couple of years ago when you were playing with a bad back, I think that's when a lot of us thought "wow maybe this guy is never gonna get to be the Roger Federer of all again, how much were you downing yourself then?
以前に背中を痛めながらプレーしていたとき、多くの人が「この人はもう、あの『ロジャー・フェデラー』には二度となれないんじゃないか」と思っていました。そういうときは、どれくらい落ち込むのかしら?

The problem with the back is or my back anyway but I think everybody who has had back pain in the past knows you know sometimes it's bad, sometimes it's a bit better, then it goes really bad again, it feels like you have fog in your head you know and eventually just get tired of it, because going through life with always back pain is just not fun and then often you know I didn't talk about it either so people didn't know I had a bad back...
背中のことは…まあ僕の背中の場合だけど、といっても、背中の痛みを感じたことがある人なら誰でもそうだと思うけど、状態が悪い、ちょっとまし、かと思えばまたすごく悪くなったりする。まるで頭の中にもやがかかっているような、そしてそんな状態に単純に疲れてしまう。常に背中に痛みを抱えながら生活をするのは、まず楽しくないよね。それに、僕はそういう状態にあることを話さないことも多いから、皆は、背中を痛めてるなんてわからないよね。

We just thought you are going down...
ただ、レベルが落ちたんだ、と思われる…

Right, and you think like "Oh he is not maybe moving as well, or he is now lost again in the quarters or semis, he looks older" and I did probably look older because I'm not as happy maybe around because I am now worried and I'm thinking all the time when is my back going to get better and that's why playing too long hurt or injured is not good for your game and it's not good for anybody because at the end people judge you the wrong way that's why I think the lesson I learned is like broad step away and then come back the right way and you can really be judged again and then eventually I have to say that "Look my back is not good I'm really not feeling well" then some people might see it as Oh god this guy has another excuse like always or I don't beleive what he's saying or Oh poor guy and then people start feeling sorry for you and honestly I don't need people to feel sorry for me, my career has been too good that's where I think it was good for me to sometimes step away from it.
そういうこと。それで、「あれ、うまく動けてないぞ、また準々決勝とか準決勝で負けてるよ、もう年だからな」とか思われる。背中はいつになったらよくなるかなあ、と常に考えて心配していたら、満足にプレーはできないから、確かに年を取ったように見えるかもしれない。だから、怪我や痛みを抱えたままプレーを長く続けるのは、試合に臨むにあたっても、誰にとってもよくないんだ。結局、人から間違った評価をされることになる。僕が学んだことは、ある程度の期間ツアーから離れて、正しい状態で戻ること、そうしてはじめて、また評価を受ける。結局「背中が悪くて状態がよくないんだ」と途中で話してしまうと、「また言い訳か」「彼の言うことは信じられないね」と言われたり、あるいは「かわいそうに」となって皆が同情しはじめたりする。でも正直言ってかわいそうとは思ってほしくない。だってもう十分すぎるくらいすばらしいキャリアを送ってきたんだから。それで、ツアーからいったん離れてみるのがいいんじゃないかと思ったんだよ。

背中の問題はキャリアを通して悩まされていたと思いますが、背中で長期離脱はなく、ひとたび試合が始まれば途中棄権はしたことがありません。それだけに2016年の膝の手術での長期離脱は衝撃的な出来事でした。

5年を経て、膝の手術はすでに3回を数えます。Covidにより世界中で大会の開催自体が不安定な時期をはさみ、今はほぼ元通りになってきていますが、ロジャーはかなり離脱期間が長いのですでにランキングからも名前がない状態。
このインタビューで話している考え方は、基本的には変わってないと思います。今は以前より少し、痛みについて言ってくれるようになったかな、、、でも手術はいつも終わってからの報告です。

すでにこちらもランキングや優勝回数記録競争には一喜一憂もしないくらいになっている、そこをあえて掘り下げないようにしている、、、ファンの心理も複雑なのですが、元気にプレーしている姿をランキングや大会出場回数に関係なく少しでも長く見ていたい、そして何より健康でいてほしい、その思いが強いです。そして9月のLaver Cupでの復帰を心から楽しみにしています。

今日はちょっと真面目なトーンで長かったですね。怪我の話題はどうしても現状も切実なところでして。

最後に、今年(2022年)のウィンブルドン、試合には出ていませんが、センターコート100周年のイベントに登場したときの映像を。これが今年のハイライト。(違う)いやほんとに、世界中が待ってるよ。

Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その4

今日は、子どもたちについてです。

ロジャーには双子の娘たちと双子の息子たちの4人の子どもがいます。双子2組、プライベートまで神がかっていると言われております、笑

抜粋部分は5:40から6:56頃まで。

How much does it mean again, I know your boys are too young to understand what you do, how much does it mean to your girls to see their dad do these things? It doesn't make it that much better to be doing what you are doing now that your kids are in the stand?
双子の男の子たち(インタビュー当時は3歳になる直前)にはあなたがやっていることを理解するのはまだ早いと思うけど、女の子たち(当時8歳)にとって、パパが成し遂げていることは、どれくらいのインパクトなのかしら。今や観客席で子どもたちが試合を見ているから、あなたがそうしてやり遂げていくのも、これ以上ないくらいやりがいがあるでしょう?
 
Yeah, I mean they understand a little bit you know, when they're in the stadium like in Indian Wells, that's cool, that's nice, but then in Miami, they didn't come to the finals and I came back and I didn't bring the trophy back and for them it felt like I went to practice so I came back I made a pillow fight, you know, so I think it depends...
うーん、少しは理解しているかな。インディアンウェルスみたいに子供たちが観客席にいるときはね。その状況はすごくいいよ。でも、マイアミでは決勝には来ていなかったし、僕も、(優勝しましたが)トロフィーを持って戻らなかったから、彼らにとったら、練習から帰ってきたのと一緒だよね。だから、帰って、枕投げをして、ということになる。状況によりけりだ…
 
That's what all Miami Open champions do...
マイアミチャンピオンってみんなそんなことしてるわけね…
 
Right, you know so it really, I think it depends, so I think they know I play a lot of tennis, they understand difference between the matches and practice, so I try to educate them but yet I try to keep it very subtle especially when it comes to my professional life. They don't know my ranking, they don't know how good I really am or how good the others are. I tell them how good every all the other players are, if they meet Stan or Rafa or Novak or Andy, I tell them these guys are unbelievable, and so but they see it as an extended family I think, so I think it's to have a good balance and I like it that way.
まあだから、(理解しているかどうか)一概には言えないよね。子どもたちは、僕がたくさんテニスをしていることは知っているし、試合と練習の違いもわかっている。彼らに教えようとはするけど、特にプロテニス選手としての自分に関しては、微妙なところでとどめているよ。僕のランキングとか、僕が実際どれくらいいい選手なのか、他の選手はどのくらいなのか、まではわからない。他の選手が皆どんなに優れているかは話すよ、彼らがスタン(ワウリンカ)やラファ(ナダル)、ノバク(ジョコビッチ)やアンディ(マレー)に会ったら、この人たちは信じられないくらいすばらしい選手なんだよ、と話をするけど、子どもたちは選手たちを家族の延長線のような感じで見ていると思う。いい具合にバランスを保っていると思うし、僕はこのくらいの感じが気に入っているよ。
  

歴代最高、GOAT(Greatest of all time)などと称され、数々の記録を持ち、でも子どもたちにあんまり深くは教えないっていうところ。子どもたちは全部ではありませんがツアーに同行する期間も多く、他のスイスの子どもたちと同じような学校生活は送っていないですし、英のウィリアム王子一家と交流があったり、実際想像もできないくらいのセレブだと思いますが、パパの特別さ加減を教え込むわけではないところ。そういうとこも好きです。(唐突)ロジャー自身はごくごく普通の家庭で育っているので、ご両親の教育の影響もあるのだろうと思います。これから子どもたちが自分で理解し始め、あれパパって結構やばいんじゃね?って気づいていきながら、どのように成長していくか楽しみですね。写真は2017年ウィンブルドン優勝時の表彰式のものです。ウィンブルドンなので特におめかししてかわいいです。

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Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その3

今日は、勝利の瞬間についてです。どんなことを考えているのか、とても興味深い内容でした。

抜粋部分は3:45から5:40頃まで。

 You exhibit such joy when you win and I just wonder if you know how you are going to react to match point, because sometimes you crumble to the ground or sometimes you are like jump up in the air like a little kid. Both reactions are fine, I'm just wondering at that moment when something magnificent has happened to your life,
勝利の瞬間、あなたは喜びをいっぱい表現するけれど、マッチポイントが来てどうするか、というのを決めているのかしら。あなたは地面に崩れ落ちるときもあれば、子供みたいにジャンプするときもあるでしょう?どちらもいいけど、その瞬間、あなたの人生にとてつもないことが起こった瞬間に・・・
 
What goes through the head?
何が頭をよぎるかってこと?
 
Yes, how do you decide how to show it?
ええ。喜びをどう表現するか、どうやって決めるの?
 
I think sometimes you visualize it almost, like it could be the day before, sometimes it could be the day of the match, sometimes it could be the game before, or the match point before and sometimes you don't think of it you just hope you get over the finish line. and then often I think it depends on how match point was played, because of course if you have a long rally, and finish up with a on the run forehand winner, you can't just drop to the ground so if it happens after a serve and you see the serve you know like the return sailing out and you have time to like "Okay..." and then you like "Oh my god I could feel so good like I am so exhausted, so relieved, SO happy all at once that sometimes when you drop to the ground. then it depends also what tension you felt, so let's say you pick the 2009 match with Roddick at Wimbledon where I'm jumping up and down like jumping jack* you know, You realize I was so tense and I was so hoping to win that break point that I'm like when it was over like Oh my god like Ping-pong Ping-pong you know you are jumping up and down so the good thing is that I can't always control it, but I'm happy I can share my emotion with the people, and the people are actually really generally happy to see me that I celebrating to see that I care of the result I achieved.
その瞬間のビジョンを思い浮かべているときもある。試合の前日、当日試合前、最後のゲーム前、マッチポイントの前だったりにね。あるいは何も考えてなくて、とにかく試合終了までいきたい、と思っているときもある。それに、マッチポイントがどういうポイントだったかにもよるよね、例えば長いラリーをして、走りながらフォアハンドのウィナーを決めたあとに、いきなり倒れこむことはできないし、あるいはサーブを打って、リターンがアウトになりそうな軌道を目で追いながら、「よし、これは…」となれば、「うわあ、めちゃくちゃうれしい~疲れた~ほっとした~」って、喜びが一気にやってきて、地面に崩れ落ちるときもある。あとは、緊張感がどの程度だったかにもよるよね、例えば2009年のウィンブルドンロディックとの決勝のときは、僕はジャンピング・ジャックみたいに飛び跳ねてた。僕は気が張っていて、あのブレークポイントがどうしても欲しくて、それでやっと終わったときには、「うわ~~」って、もうぴょんぴょんぴょんぴょん、跳ねまくったよ。だから、いつもその瞬間どう反応するかをコントロールできるわけじゃないけど、観客と感情をわかちあえるのはいいことだ。みんな、僕が喜んでいるのを見て、今成し遂げたことが僕にとって大事なことだったんだな、とわかると、だいたいはとても喜んでくれるよ。
 
to see that it means so much...
あなたにとってとても大きなことだとわかるからね。
 
Yeah, it does mean a lot.
とても大きなことだよ。
 
 *jumping jackはこんな感じですね、笑
 

 

2009年ウィンブルドン決勝は大変なものでした。(私はこの頃はまだファンじゃなくてリアルタイムで拝めていないのですが…)フルセット、77ゲーム、試合時間4時間17分、スコアは5–7, 7–6(8–6), 7–6(7–5), 3–6, 16–14(どっちから見て、はもうわかるね笑)。2セット目のタイブレーク、アンディ(ロディック)のたったひとつのボレーミスからセットカウントを戻されて…あれさえなければ違ったのでは?などなど。アンディはこれがグランドスラム決勝に進出した最後の試合となりました。切ない。

のちに、引退後のインタビューでアンディは、こんなにロジャーに負けているのに(対戦成績は3勝21敗)悔しいかな嫌いになれないと。このときの試合後のロッカールームにて、ロジャーはとてつもない喜びを感じていたに違いない中、当然打ちひしがれているアンディもそこにいた。そこでチームとバカ騒ぎして喜ぶことを控えた、そういうロジャーの人柄があって、どうしても嫌いになれない、と語っています。テニス界でアンディと言えば今はマレーですけども、同世代のロディックともいまだにいい関係が続いていて、最近もロディックのチャリティーイベントに足を運んだりしています。

 さて、今回紹介したインタビュー部分、おもしろくないですか?(何)勝った瞬間のロジャーの様子とともに、話している内容が目に浮かぶというか。ここまで落ち着いて長いインタビューでないと無理かもしれませんが、日本のスポーツ選手へのインタビューではまず見ないなと思います。(適当、おい)1の質問に10答えるロジャたんですけども、擬音なども交えて楽しく語ってくれるのでこちらも思わず笑顔になります。

写真は、2009ウィンブルドン決勝、勝った瞬間、ぴょんぴょんしているところです(笑)

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Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その2

おうち時間が増えまして、何万年かぶりにブログを再開しました。

  少し古いですが、ロジャーが優勝した2017の全豪のあとのインタビューです。思い出してきた。文章が途切れないロジャーの喋り(笑)

今日はこれもインタビューで話題に上がることの多い、ナダルさんとの試合についてですね。2017年は、全豪と、その後のマスターズ1000、マイアミ大会でも決勝を戦いました。

抜粋部分は2:43から3:40頃まで。全豪とマイアミの決勝の映像が流れたあとから。

The fact that you two are playing each other again deciding huge titles again, surely you did not expect that really,
あなたたち二人(フェデラーナダル)が再び大きなタイトルを争うことになるとは、本当に予測だにしていなかった?
 
No, no, I did mentioned I think on center court at the prize-giving ceremony in Australia, when I went to visit his Academy back in Mallorca in Manacor in around September before the tournament in Basel and he told me like he is gonna pull out because of his wrist maybe I don't know, whatever it was and I was there trying, we were tring to play with kids, I told him "Look I can only do so much with my knee, I can volley and walk, run a little bit but I can't do like anything like any exhibition with you I'm so sorry", he knows "No problem it's great I anyway can't do much myself" and 4 months later here we are Australian Open final, Miami final, I win Indian Wells, he wins Monaco and we're on a roll, it's I think it's great for tennis it's also great for both of us.
全く想像できなかった。全豪の表彰式のときにセンターコートで言ったと思うけど、マヨルカの彼のアカデミーに9月(2016年)ごろ訪れたときには、それはバーゼルの大会の前だったんだけど、彼は手首だか、どこかよく覚えてないけど痛めていて、バーゼルは棄権するとのことだった。僕らはアカデミーの子どもたちとテニスをしようとしていたんだけど、僕は「膝のことがあってあんまりできないんだ、歩いて、ボレーして、ちょっと走ったりくらいはできるかな。でも、エキシビションマッチみたいなことはできないよ、ごめんね」と話した。彼はもうわかっていて、「それは問題ないよ、大丈夫。どのみち僕もあんまりできないしね」と。そしてその4か月後、僕ら二人は全豪の決勝の舞台にいた、マイアミの決勝も。僕はインディアンウェルスを勝ち、彼はモナコを勝ち、そのあとは二人ともこのとおりだよ。テニス界にとっても、僕ら二人にとっても、とてもよかったと思う。

 

ちなみに、2017シーズンの全豪~マスターズの優勝者は次のとおりです。

1月 Australian Open(全豪)     フェデラー
3月 インディアンウェルス      フェデラー
3月 マイアミ             フェデラー
4月 モンテカルロモナコ)     ナダル
5月(このインタビュー後) マドリード ナダル

 

ふはははは。この年この時期ははもうひとりふたり強い方たちが怪我とかだったのもありますが(人のことはあいまい)。それにしてもです。

去年はふたりとも怪我してたのにね~信じられないよ~ってほんとそうだね。(苦笑)こういうとこですよ。(何)

話にも出てました、2016年にナダさんが地元にアカデミーをオープンしまして、そこにロジャさんはいそいそと出かけて行ったのですが、そのときの様子も書いてましたね。 

この訪問、結構ふたりの関係性においてまたひとつステージ上がったのではないかと私は勝手に思っているのですが、昔から超超ライバルなのにすこぶるいい関係、と言われてますけども、余計にお互い情がわいたというか。(情て)昨年一緒に出場したレーバーカップを生で目撃してきましたが、途切れることなくべったりでした。レーバーカップって何?ていう人は調べてください。(おい) 

それではまた次回。

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Holding Serve with Roger Federer ~2017.4.29 Tennis Channel インタビュー その1

ご無沙汰、、、しすぎてました。また見てくれる方がいらっしゃいましたら、みなさまお元気でしょうか。「お元気でしょうか」という言葉を単なる挨拶でなく、本気で問いかける昨今の状況です。私も3月からずっとテレワークです。引きこもりのツラさが強調されがちですが、私の場合、残業もあまりしなくてよいくらいの忙しさ、通勤時間がないという快適さに慣れ過ぎて、普通に出勤する生活に戻れるのか不安になるほど。

そんなわけで家にいることは全く苦痛ではないのですが、テニス観戦ができない、ツイッターでフォロワーの皆さんと一緒に観戦できない、結果を喜んだり悲しんだりできない(いや悲しむ方はいらんか、笑)試合に関する記事も出てこない、というのはなかなかつまらないものでして。

タイムラインが、一般人、芸能人、政府などなどへの意見、批判で埋まっていくんですよね。在宅ということもあってどのワイドショーに誰が出てるのかだいぶわかってきましたけど、毎日とっかえひっかえそれ自体も情報過多なんですが、誰かがコメントして、それが切り取られて、待ってましたとばかりにご意見がわんさか。コメント内容どころかその人自身にまで及ぶ。

 

はぁ~~~~~~~~~~

 

もちろん、意見を持つこと、声を上げること、大事ですけども、そしていちいち見なきゃいいんですけども、あっちこっち流されやすい私は、ちょっと疲れてしまって。もうツイッターがつらい。

そんなわけで、私の場合、第一に趣味をもっと楽しむために始めたツイッターやブログですから、少しでも自分が楽しいものを発信しようと思いました。(前置き長かったな)

 

今回から取り上げるインタビューはちょっと古いですが、2017の全豪のあとのものです。あの全豪決勝、ファイナルセット2-3からのまくり、あの26本ラリー、なんや言うたらあれ見返すでしょ。なんのこっちゃ。いや、これだけで共感してくれた人、そんなあなたのためのブログです。相変わらず好きです。え?誰が?フェデラーが。(やっと名前出したった。↑のスコアとか、もちろんロジャーから見て、ですからね、常に。)

ロジャーファンにとっては間違いなく大切な、あの2017全豪決勝のプレイバックから始まるインタビューです。

 

抜粋部分は最初から2:00頃まで

In a minute after you won the Australian Open, the camera caught you and Mirka together. That was one of the most...(中略).... that was just such a pretty moment. It was lovely and it was long.
全豪を優勝(2017)した直後、カメラがあなたとミルかさん(奥さまです)の姿をとらえていました。あれはとっても…何とも素敵な瞬間でした。美しく、長くて。
 
Yeah, the nice thing about it for me was, because you come back from a centre court from winning a match and you don't know how it is when you pass around the corner on who's there, who's the first person to congratulate, sometimes it's like a random person you've never seen before. For Mirka to be there right away and just see what it meant to her which I knew it meant a lot to her and myself to have that big moment where we could just like hug it out and say like, "Man, it was all worth it" and to just to feel that the happiness, it was nice. It was beautiful.
 
試合に勝ち、センターコートから引きあげてきて、さあその角を曲がったら、そこはどんな状況になっているのかわからないんだ。誰がいるのか、誰が最初に祝ってくれるか、たまたまそこにいた、知り合いですらない誰か、という場合もある。あの日はミルカだった。彼女にとってこの優勝がどんな意味を持つのか、それを目の当たりにしてね。もちろん彼女にも、僕にもこの優勝がどんなに大きいことかはわかっていたよ。この大事な瞬間を、抱き合いながら「あなた、すべて報われたのよ」なんて言いながら幸せをかみしめられるというのは、素晴らしかった。素敵だったよ。

 

何がいいってこの場面から始めるとは。やりよるなtennis channel。この夫婦の良さは語りつくせませんが、優勝した瞬間のファミリーボックスの大興奮から、この通路でのミルカさまとのご対面まで、幸せってこういうことですよね。何度見てもいいです。(いや試合を見ろ)

試合は見たことあるけど家族のことまでは…というような方がいらっしゃいましたら、随分ストレートに奥さんへの愛情示すもんだな、と思っていらっしゃるかもしれませんが、普通です。デフォルトです。とにもかくにもミルカ、なんや言うたらミルカ。覚悟してください。(何を)

 

前置きが長かったので今日はここまでにしておきます。これからちょこちょこ続けて行きたいと思います。こうして楽しく笑ったり幸せな気持ちになると、免疫力もアップしますよねきっと。

 

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